柳沢小次郎
早稲田大学在学中に日本ファイナンシャルプランナーズ協会が定める、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を取得。
当サイトの記事執筆・編集・投稿を行っている。
日本人の金融リテラシーの底上げを自身の目標とし、日々マスに向けた金融系の記事の執筆を行っている。
ファイナンシャルプランナー育成セミナーや金融リテラシーセミナーなど開催予定。
FPとは?基本情報を解説!
FPとは、ファイナンシャルプランナーの略で、人々の総合的な資金計画を経済的に見てアドバイスをする事ができる知識ある人を指します。
FPの資格を有することで、相談者の目標などを収益や生活習慣、家族構成、貯金額、保険などの把握が可能です。
それらの情報とFP検定などで得た知識を使い、相談者の長期的かつ総合的に資金計画をアドバイスを行います。
上記のような、知識を使って相談者に最善の案を提示するためには、ファイナンシャルプランナーの資格を有することが必要です。
FPには、3級と2級が存在しています。
3級は、入門的な資格でこれからファイナンシャルプランナーについて学びたい方がまず受けるべき、資格だと言えます。
2級は、3級に合格しある程度、FPについての知識や経験がある方が受ける資格だと言えます。
それぞれ難易度はかなり変わってきます。
3級の場合は1〜3ヶ月ほど勉強することで、資格を取得することが可能です。
しかし、2級は非常に難しい資格になっております。
具体的には、3級は◯✕の2択ですが、2級になると4択になり、さらに法人に関する問題も出てくるため、2級の取得は難しいです。
FP3級の合格率は?
FP3級の合格率は、平均70〜80%です。
10人受ければ、7〜8人が受かることができる、試験のためある程度簡単な資格だと言えます。
しかし、全く勉強をせずに受かることができるかといえば、その答えはNOです。
FP3級を受ける人は、現役で保険会社で働く人も受ける試験になっています。
そのため、資格は有してはいないが仕事などで多少は関わっている人が受ける資格になっており、それらの方がFP3級の合格率を上げているのではないかと、推測することができます。
とはいえ、初心者の方でも正しい参考書や、過去問をしっかりと解くことでFP3級の資格を習得することは可能です。
FP3級の学び方などは、FP3級にかかる勉強時間の目安や平均は?最短で学ぶ方法を解説で詳しく紹介しています。
結論、FP3級の合格率は70〜80%だが、会社などでFPに関する業務を行っている人も受ける資格のため、FPに初めて触れる方の合格率は、70~80%を下回る可能性が高いと言えるでしょう。
FP3級の合格率の推移は?
FP3級の合格率の推移は以下の通りです。
学科試験の合格率の推移 | |||
1月 | 5月 | 9月 | |
2014年度 | 78.12% | 76.96% | 85.33% |
2015年度 | 81.30% | 76.89% | 77.93% |
2016年度 | 68.62% | 76.58% | 69.21% |
2017年度 | 67.20% | 71.87% | 78.47% |
2018年度 | 80.33% | 78.92% | 78.92% |
2019年度 | 74.09% | 69.07% | 78.09% |
2020年度 | 85.34% | 中止 | 89.64% |
2021年度 | 87.92% |
実技試験の合格率の推移
実技試験の合格率の推移 | |||
1月 | 5月 | 9月 | |
2014年度 | 86.59% | 93.81% | 81.50% |
2015年度 | 89.44% | 90.59% | 84.14% |
2016年度 | 81.60% | 84.90% | 76.81% |
2017年度 | 85.07% | 86.18% | 85.37% |
2018年度 | 80.33% | 90.47% | 86.50% |
2019年度 | 89.07% | 86.42% | 79.48% |
2020年度 | 79.45% | 中止 | 88.04% |
2021年度 | 86.53% |
学科試験の合格率の推移では、9月の合格率の平均が79.66%で最多です、一方で5月の合格率の平均は75.05%と9月よりも約4%低い結果になっています。
1月の平均合格率は77.87%です。
1月または5月の試験に落ちた方が、9月の試験で合格しているため、9月の合格率が高い傾向にあると考えられます。
合格率の平均は、5月が一番低く75.05%ですが、個別に見ると2017年度1月では合格率が67.2%と過去最多で合格率が低かったです。
また、1月の合格率の平均は77.87%ですが、合格率が7割を切っている確率が一番高く25%の確率で、合格率7割を切っています。
その原因としては、やはり1月に初めて受ける方が多くいることだと予測できます。
そのためFP3級の合格率が高いからといっても、初回では落ちる可能性が高いということを理解して勉強を進めるようにしましょう。
一方で、実技試験の合格率の推移ですが1月、5月、9月ともに合格率が約8割以上になっています。
合格率が高いのは、5月で平均合格率は88.73%です。
学科試験では、5月が一番合格率が低かったですが、実技試験では5月が一番合格率が高くなりました。
2番めに合格率が高いのは、1月で84.76%です。最も合格率が低かった9月では83.12%担っています。
実技試験の平均合格率は、85.54%になります。
そのため、実技試験は学科試験よりも難易度が低いことがわかります。
また、これらのデータを元に分かることは、FP3級に合格したいのであれば実技試験の勉強よりも、学科試験の勉強に時間を多く割いたほうがいいということがわかります。
FP3級の難易度はどれくらい?他の資格と徹底比較!
結論、FP3級の試験の難易度は他の資格と比べると簡単な傾向にあります。
それでは、3級の資格の合格率をそれぞれ比較しつつ説明していきます。
検定名 | 合格率 | 級 |
住宅ローンアドバイザー | 平均85% | |
ファイナンシャルプランナー | 平均75% | 3級 |
日商簿記 | 平均40% | 3級 |
証券 | 平均35% | 3級 |
税理士 | 平均18% | |
宅地建物取引士 | 平均15% | 3級 |
行政書士 | 平均11% | 3級 |
上記の表で紹介した、資格はFP3級に類似したものを紹介しました。
上記の通り、FP3級の合格率は2番目に高く他の資格よりも難易度が低いことがわかります。
平均合格率が85%の住宅ローンアドバイザーは、ファイナンシャルプランナーと比較すると簡単な傾向にあります。
なぜなら、FPでは住宅ローン以外の様々な資金運用についての知識が必要でうが、住宅ローンアドバイザーは住宅に関する資金運用のみの知識でいいため、合格率が高い傾向にあります。
とはいえ、その他の資金運用に関する資格は難しい傾向にあり、税理士や証券といった資格の合格率はかなり低くなります。
FP3級を1ヶ月の勉強で合格した人もいるくらい、FP3級は難しくない資格になっています。
そのため、FP3級は他の資金運用に関する資格よりも難易度は低い傾向にあるといえるでしょう。
また、資金運用系の資格を取りたい場合にはFP3級の資格を取って基礎知識をつけてから、他の資金運用系の資格勉強をすることで効率的に、資格が取れるかも知れません。
FP3級を独学で合格するおすすめの方法を解説!
FP3級を独学で合格するおすすめの方法は、「参考書+過去問アプリ」を使って勉強することです。
はじめて、FP(ファイナンシャルプランナー)について学ぶ場合は、イラストや図解などが多くある分かりやすい参考書を買って勉強するべきだと言えます。
独学ならなおさら、分かりやすい参考書を使って学ぶべきでしょう。
また、FPを独学で合格するためには沢山、過去問題を解くことが重要になってきます。
なぜなら、FPの過去問を解いていけば、実際の試験の傾向を把握することができ、合格率をぐっんと上げることができるからです。
過去問は「FP3級過去問アプリ」を使って解いていことがおすすめです。
アプリならスキマ時間でも、過去問を解くことができます。
また、無料で勉強ができる点もおすすめな点です。
さらに、アプリなら参考書などを持ち歩かなくてもいいため、スマホを所持している空き時間なら勉強が可能です。
FP3級の独学で合格するために具体的な手順は以下の通りです。
- 分かりやすい参考書を購入する
- 参考書を1回通読する(この際に分からなくても最後まで読むことが重要)
- アプリなどを活用して学科試験の過去問題を解く
- アプリなどを活用して実技問題の過去問題を解く
上記の4ステップでFP3級なら合格をすることができます。
また、学科試験の過去問題を重点的に解いていくことがおすすめです。
なぜなら、学科試験の内容を理解していれば、実技問題も解くことができるからです。
そのため、過去問題を解く場合は「学科試験:実技試験=7:3」で勉強することがおすすめだと言えます。
ちになみに、FP3級を学ぶおすすめの参考書は「みんなが欲しかった! FPの問題集 3級」です。
FP3級を取得するメリットは?
FP3級を取得するメリットは主に3つあります。
- 資金運用などに役立つ知識が身につく
- リスクマネジメントについて詳しくなる
- 税金に関して詳しくなる
それぞれ詳しく解説をしていきます。
1つは、資金運用などに役立つ知識が身につきます。
その結果、お金の関わることで失敗がしにくくなります。
具体的には、家を借りる際や、業者などから不当なお金を支払ってしまう可能性をある程度低くすることができます。
2つ目は、リスクマネジメントについて詳しくなる。
具体的には、生命保険や損害補償などの保険について詳しくなり、どのような種類物がいいのか、どのようなものなら入るべきなのかを理解することができます。
それによって、うまくリスクマネジメントができるようになり、何かあっときの損害を低くすることができるでしょう。
3つ目は、税金に関して詳しくなることができます。
税金に関して詳しくなれば、将来的に発生する税金の支払いをあらかじめ理解し、節税などを上手く行うことができるでしょう。
具体的には、所得税、所得控除、課税計についてFPを通じて学べるので、個人事業主の方は知っておいて損はない知識になっています。
FP3級を合格するために必要な勉強時間の目安は?
FP3級を合格するために必要な勉強時間は約110時間です。
FP3級を合格するために必要な勉強は以下の通りです。
- 参考書の通読3回以上
- 学科試験の勉強
- 実技試験の勉強
- 過去問を解く
上記のことを学ぶ必要があるため、約110時間が必要になります。
はじめて、FP3級の参考書を読むと個人差はありますが3〜10時間程かかります。
また、FP3級に合格するために最も時間を使うのは、過去問です。
過去問で理解できない点があれば、参考書で詳しく学んでの繰り返しです。
FP3級の最短の勉強方法などは、「」出くわし解説をしています。